いっしょに描く未来図 ミライズム ∞ トーク
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〜「稲佐山」〜
家族で1日中楽しめる
稲佐山に進化中!
この方にお話をうかがいました!
東口さんご一家
パパ 嵩さん
教員(科目:英語)、学生時代はテニスをしていた
ママ 紫織さん
テレビ局勤務。大学時代福岡に住んでいたが、長崎に戻りたい!!という思で、長崎の企業に就職。現在は働きながら4人の子育てに奮闘中。
柑奈ちゃん
動物が大好きで、最近はいとこが飼っているワンちゃんに夢中な女の子。可愛さに負けて、すぐにおやつをあげてしまうことが最近の悩み。
快くん
ラグビーのクラブに通い始めて、練習も必死で取り組んでいる元気な男の子。一番嬉しい瞬間はタックルやトライが成功したとき。
末川久司さん
稲佐山公園や昨年リニューアルした山頂展望台の管理を担当。スロープカーの開業後、たくさんのかたにスロープカーの魅力を知ってもらうため、冊子、テレビを始め、幅広いPR活動を行う。
馬場秋広さん
スロープカー基礎工事設計・監督及び車両デザイナーとの連絡・調整役を担当。車体やレール等について、細部まで施工業者と綿密な打ち合わせを繰り返し、カッコイイデザインの稲佐山の新たなシンボルであるスロープカーの開業に携わった。
これまでの稲佐山の楽しみ方
ママ
稲佐山は、頻繁に行っているわけじゃないんですけど、子どもたちが保育園に通っていた時の歓迎遠足が稲佐山だったので、年に1回は必ず行っていました。あと、妹家族と一緒に遊びに行ったりもします。
パパ
稲佐山には遊具広場があって、子どもたちを遊ばせることができるので、子どもを連れて行くと喜びます。
柑奈ちゃん・快くん
大きな滑り台とかアスレチック、ブランコとかが楽しいです。
ママ
以前行った時が工事中だったので、スロープカーができるのは知っていたんですが、それがどういうものか、どう楽しめるようになったのか、詳細は知らなかったんですけど、すごく期待感はあります。
稲佐山って、敷地自体広くて、遊具もたくさんあって、幅広い年齢層で遊べると思うんですけど、休憩する場所が少ないように感じるんです。子どもを連れて行くんだったらお弁当を作ったりするんですが、家のことも忙しいのでなかなか手が回らないことも多いんですね。なので、できれば、そこで遊べるし、休憩もできるし、ご飯も食べられるといった、1箇所でなんでもできる場所になると嬉しいなぁと思います。
末川
稲佐山は大きく変わろうとしています。スロープカーはすでに運行を開始していますし、展望台のある山頂エリアも「INASA TOP SQUARE」としてリニューアルし、ハンバーガーショップやカフェなどもできています。ベンチ等も設置して休憩スペースとしてもご利用いただけますよ。
末川
お子さんたちに楽しんでもらっている遊具もさらに大きいものが近々完成し、ますます楽しんでもらえるのではないでしょうか。
また、夜景が有名な稲佐山ですが、同時にツツジの名所でもあって4月、5月には山全体がツツジに覆われます。軍艦島や伊王島も見渡せる五島灘の景色も絶景ですし、これらも合わせて楽しめます。
パパ
でも、遊具広場がある中腹エリアから山頂までは距離があって、なかなか行きにくいんですよね。
末川
確かに、そうだったかもしれません。
例えば、修学旅行生の皆さんは中腹駐車場までバスで来て、そこから歩いて山頂まで行っていましたから、利便性が良いとは言いにくいですよね。
他に、山頂まで行く方法としてはロープウェイがありますが、これも稲佐山の麓の発着で、駐車場のスペースに限りがあって団体客の利用には厳しいかもしれません。
ただ、スロープカーの開通により、これらの問題が解決したんです。
末川
スロープカーは中腹駐車場の発着となるので、大型バスで来られても問題なく山頂へ行くことができます。しかも、定員31名のロープウェイに対し、スロープカーは80名ですので、修学旅行生もクラス単位で移動できます。
もちろん東口さんご一家のように、遊具広場で遊んだ後、スロープカーで気軽に山頂まで行くことができるようになりなります。
パパ
それだと、山頂まで行きやすくなりますね。
カフェとかももちろんいいんですけど、父親の立場からすると「子どもと一緒に遊べる」ことを考えるんです。その中でちょっと休憩する場所がほしいと感じていて、ベンチ等があったらいいなぁと思っていました。
スロープカーができたことで、中腹エリアでは子どもたちと思い切り遊んで、「INASA TOP SQUARE」で大人たちもゆっくりくつろげるような時間の使い方もできそうで、楽しみです。
これからの稲佐山の楽しみ方
ママ
サルやシカがいる広場も、スロープカーの駅の隣にあるので立ち寄りやすくなりそうです。
子どもたちがまだ小さかった頃に1度行ったことはあるんですが、遊具広場からだと駐車場をはさんで向かい側にあるので、遊具目的で行くようになると、なかなかサルやシカがいるエリアまでは足が伸ばせませんでしたから。
柑奈ちゃん・快くん
えっ?稲佐山にサルとかシカがいるの?エサやりとかやってみたい!
末川
ロープウェイからは見ることができませんでしたが、スロープカーからだと、サルやシカたちを見ることができますよ。
他にも、ロープウェイは市街地を広く見渡せるのに対して、スロープカーは市街地側と反対の海側の両方とも見ることができるので、ロープウェイとスロープカーを使い分けることでいろんな景色の楽しみ方があると思います。
ママ
スロープカーで五島灘を見ながら山頂に登って、ロープウェイで夜景を見ながら山を降りるみたいな。1回行って2回楽しめるみたいで嬉しいですね。
末川
もちろん、その逆でもいいですし、時間帯によっては同じ場所でも違った景色に見えます。たくさん乗っていただいて(笑)、ご自身のお気に入りの景色を見つけていただければと思います。
個人的には夕暮れ時の五島灘の景色は、ぜひとも見ていただきたいのですが。
ロープウェイは約5分間の運行時間ですが、スロープカーは約8分間の運行時間となります。人が歩くくらいの速度なので、ゆっくりと景色を楽しんでもらえるのではないでしょうか。
馬場
実はスロープカーが走るレールの下も歩けるんです。スロープカーで山頂に登って、歩いて下るという選択肢もあります。
馬場
遊歩道にはハートストーンも埋め込まれているので、散策しながら歩くのも楽しいですよね。
パパ
そんな、目玉というか「これがあるから稲佐山に行ってみよう」といったものがあると、もっと行きやすくなりますよね。
あとで思い出に残るような経験とか体験とか、どこででもできる何かではなくて、ここでしかできない何かがあることで、子どもたちや、その子どもたちにまでつながっていくような場所になるんじゃないかと思うんです。
例えば、「あそこでハートストーンを探したよね」って思い出があれば、その子が大人になってからも「もう一回見つけに行こう」となるみたいな。
末川
夜に山頂から西坂方面を見れば、大きなハート型の光の点滅も見れますので、ハートストーンと合わせて思い出にも残りやすくなるんじゃないでしょうか。
ママ
それって、家族連れだけじゃなくて、カップルにもいいかもしれませんね。
私たちにはそんな意識はなかったんですけど、中には稲佐山のジンクスみたいなことを言われたりもするじゃないですか。
末川
実際、ハート型の光の点灯式をSNSで発信したところ、「ジンクスを破りたい」といった嬉しいコメントも多く寄せられました。もちろん、ジンクスを払拭するための取り組みというわけではないんですけど、いろんな目線で楽しんでいただけらと思います。
こだわりが詰まったスロープカーの魅力
馬場
私はやっぱり、スロープカー自体が稲佐山の名物の一つになってほしいと思います。
スロープカーのデザインは、ロープウェイと同じく、日本人で唯一フェラーリのデザインをされたケン・オクヤマさんの事務所に作っていただいたものなんです。ケン・オクヤマさんにはコアなファンもいらっしゃって、車両自体を目当てに乗りに来る方もいらっしゃるんじゃないかと期待しています。
快くん(車体を見て)うわっ!すごくかっこいい!!
馬場
360°見渡せるようになっていて、天窓もあるので空も見ることができるんですよ。
内観もすごくこだわっていて、柱も樹木をイメージしたデザインにしたり、床も木目のデッキだったり、自然を意識したつくりになっているんですね。
快くん天井とか窓の色がかっこいいです。
馬場
そこもこだわりのポイントで、天井は木漏れ日をイメージした照明になっています。夜にライトがついたら、木々の間から光が漏れるようなイメージになるようにつくっているんです。
車体の窓も外から見るとサングラスみたいに少しスモークがかかっていて、周りの木々を映し込んで自然と一体化するように意識しています。
先ほど、レールの下に道があると言いましたけど、そこを歩きながら上を走るスロープカーを見るという楽しみ方もできるのではないかと思います。
景色もそうですけど、車内も昼と夜では表情が違いますから、「スロープカーに乗る楽しみ」も稲佐山の魅力の一つだと思うんですよね。
ママ
そんな細かいこだわりまで聞くと、愛着も湧くし、乗りたいって思いますよね。
馬場
本当に、デザイナーさんがかなり細部までこだわってコンセプトをつくっていらっしゃっていて。何度もディスカッションを重ねてようやく完成しましたから、自信もありますし、思い入れも強い車体です。
私たちでさえ、完成して「こういうところも良かったね」と改めて気づくこともありますから、ぜひ皆さんにも何回も乗ってもらって、色々な魅力を見つけてもらいたいですね。
パパ
2両編成だから、後ろのスロープカーから前のスロープカー越しに見る景色も面白いかもしれませんね。
1日まるごと、家族まるごと、稲佐山を楽しもう
パパ
子どもたちがスロープカーに乗ることを目的に行くとなったら、多分、1回じゃ終わらなくて、何度も乗ることになると思うんです。そうなると費用的な面も考えてしまいますよね。
末川
土曜日限定ですが、市内の小学生が利用する場合は半額になります。
パパ
そういうのがあると、すごく乗りやすいですね。
ママ
今までだったら、稲佐山に行っても「このエリアだけ」とか、楽しみ方が限定されていたんですけど、全体をコースで楽しめるようになりますね。スロープカーに乗る楽しみもありますし。「ここにも行ける」、「あそこにも行ける」みたいな1つのラインでつながって、より楽しめそうです。
公園って、子どもたちが遊ぶ場所で、親は「危なくないかな」と子どもたちをみている場所というように思っていたんですけど、稲佐山公園は子どもたちももちろんですけど、自分たちも楽しめるスポットになりそうで、すごく行ってみたくなりました。
末川
これは今後のことになるんですが、花畑やグランピング施設を作る計画もあります。丸一日、稲佐山で楽しんでいただけるよう、これからもより多くの方々に来ていただいて、稲佐山の魅力を高めていきたいと考えています。ぜひご期待ください!
取材日/2021年2月11日
※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。またソーシャルディスタンスに十分配慮した上で行なっています。