長崎ミライツーリズム×まちなかエリア
「いろんな“WOW”に出会うまち」
長崎のユニークな部分がたくさん詰まった市内中心部。「新大工」「中島川・寺町・丸山」「浜町・銅座」「館内・新地」「東山手・南山手」の5つのエリアを総称した「まちなかエリア」は、生活と文化が隣り合わせのバラエティ豊かな場所です。U-30ツーリストは日本の「和」、中国の「華」、オランダの「蘭」が交ざり合う長崎独特の和華蘭文化に注目しながら、新しい時間の過ごし方を探しに行きました。すると待っていたのは、さまざまな“WOW”の連続。好奇心をくすぐる発見がまちなかの至るところに散りばめられていたのです。文化と暮らしが溶け合う、まちなかエリアの新しい過ごし方を紹介します。
今回の紹介スポット
◎中通り商店街、めがね橋LOGIC
◎長崎浜屋 屋上 プレイランド
◎新地中華街、館内
◎てがみ屋
◎東山手甲十三番館、グラバー園
エリアを紹介するのは
U-30ツーリスト
- 渋谷 美優
- Model / Interviewer #福岡出身 #九州大学 #モデル活動 #創作活動
福岡から長崎にゆっくりと向かう時間が大好きな渋谷さん。路面電車や路地のレトロな雰囲気は、非日常と日本らしさを感じられる不思議な感覚がしてワクワクするのだとか。体験したことを、彼女自身の言葉で捉え直す感性の持ち主です。
昔ながらのまちで見つけた、小粋な長崎
和のたたずまいと賑わいの粋なまち「中島川・寺町・丸山エリア」。その中の「中通り商店街」には、歴史を感じる老舗の和菓子屋や、新たに町家風に改修して作られたくだもの店などがあります。特に、古き良き町家や路地を再現して建てられた「めがね橋LOGIC」は、商店街の新しい魅力の一つ。周辺一帯でまちの個性を表現しつつも、建物の中には飲食店や宿泊施設が入っていたり、古道具や古写真が飾られていたりするなど、ワクワクする発見ばかりでした。この地域で商いを営み生活する人たち自身が、昔ながらのまちなみや歴史の深さに愛着を持っていることが分かります。
撮影協力
キモノホッペン:長崎市鍛冶屋町6-25アミティ崇福寺通り3F
めがね橋LOGIC:長崎市古川町8−5
まちの真ん中・デパートの屋上で待っていたのは、
ノスタルジーな世界
中通り商店街から少し歩いていると、浜市商店街に行き着きました。実は、この商店街にある老舗百貨店「長崎浜屋」の屋上に、レトロな遊び場「プレイランド」があることを知っていますか?100円両替機や10円ゲーム機など、ノスタルジックな気分を感じることができるプレイランドです。オープンして50年経った今でも、地元の人にも愛されつつ、昨今のレトロブームによって若者からも注目を集めています。その珍しさが噂となり、東京から写真を撮りに来る人もいるのだとか。小さいお子さんから大人まで楽しめる、たくさんの思い出が詰まった場所を見つけました。
撮影協力
長崎浜屋 屋上 プレイランド:長崎市浜町7番11号 8階
暮らしの中に感じる中国文化
次は中国文化がただようまちなかエリアの「新地中華街」、そして「館内周辺」へ。観光客が行き交う中華街はおなじみですが、さらに奥の館内に進むとまた違った空気が流れています。館内に現存する唐人屋敷跡の4つのお堂を巡ったり、その間に通る道沿いのシャッターに大きな絵が描かれているのを見つけたり。シャッターに唐人屋敷ゆかりの絵を飾ることを発案した、地元の秋浦さんは、唐人屋敷のお堂の門の管理を30年近く任されています。そんな秋浦さんの案内で訪れた唐人屋敷には、細部に施された装飾など、小さな発見を楽しめたり、文化に触れたりできるポイントがたくさんありました。
観光地の裏道で、
まちかどの小さな文房具店に出会う
中国文化が残る唐人屋敷周辺から次のスポットに移動していると、小さな文房具店「てがみ屋」を発見。つい入ってみたくなるお店の装いと、心ときめく可愛い文具雑貨たちが販売されています。よく見ると、長崎弁が書かれたポストカードや、メモ帳の隅にデザインされているてがみハトのつぶやきなど、クスッと笑ってしまうようなラインナップも。普段使いに、旅の思い出に、一つ一つのグッズから長崎らしさを感じることができる場所に出会うことができました。
撮影協力
てがみ屋:長崎市大浦町7−22 コーポおおうら
旧外国人居留地の暮らしを追体験
かつて長崎外国人居留地として栄え、今も西洋文化を色濃く残す「東山手・南山手地区」。グラバー園の中では、レトロ衣装を選んで写真撮影や散策をすることができます。園内の洋館を巡って行けば、当時の西洋人たちの暮らしが見えてくるはず。一方、東山手甲十三番館では、よりリアルに当時の過ごし方を体験することができます。
現在、建物をさまざまな用途で実験的に活用することに取り組んでいるそうです。用途はギャラリー、ライブ、ワーケーションなど多岐に渡り、観光客だけでなく地元の人も幅広いシーンで訪れています。「建物は元々、外国人が暮らしていた家であり、建物ごとに様式や建てられた目的が異なります。だからこそ、保存ではなく活用すべき。観光の在り方もシフトしていくべき。そしてこの場所が、昔誰かが住んでいた他人の家ではなく、今いる私たちが活用できるみんなの家になってほしい」と話す黒田さん。まるで自分が住んでいる建物かのような愛着と、地域への愛情に触れることができました。
撮影協力
東山手甲十三番館:長崎市東山手町3−1
長崎ミライツーリズム×「まちなかエリア」は、
いろんなWOWに出会うまち。
一つ一つの場所が、個性と魅力にあふれるまちなかエリア。まちの中で私たちが「WOW!」と心動かされるすぐ横には、人々が暮らす住まいが並んでいました。かつて長崎の人が驚き、面白いと思って取り入れてきたこと。それを今、大切に受け継いでいること。私たちが出会った驚きや体験は、長崎が育んできた文化そのものだったのです。大きな建物から、小さな置物まで、まちに隠れた「WOW!」を探しに行きませんか?